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水泳個人指導にて
こんばんは
スポーツひろば ゾノ先生 です。
先日の水泳個人指導の出来事です。
その子は幼稚園の水泳で
まったく泳ぐことが出来ない。
もう何年も水泳の授業があるのに
水が怖い・・・
実際にレッスンをしたときも
潜る事は何とかできるが
怖い怖い
と言っている状態です。
さぁなるべく泳げるようにしなくてはいけない。
その上で怖さも解消していかなくてはいけません。
まずは長く潜れるように!
ゾ「何秒潜れるかな?」
「怖くて出来ない・・・」
ゾ「そっかぁ怖いもんね!じゃあ1秒でいいよ!」
「1秒なら簡単!」
ゾ「そうなんだ!すごいじゃない!じゃあ2秒できる?」
「難しそう・・・」
ゾ「だって1秒から1秒頑張るだけだよ~簡単だよ~!1秒が出来れば大丈夫だよ」
「やってみる・・・」
すぐできた!
という具合で1秒ずつあげていき
結局13秒まで潜れるように
ゾ「じゃあバタ足をやってみよう!13秒も潜れるから5秒でいいよ!5秒間潜ってバタ足だ!」
「それなら出来そう!」
そんなこんなであっという間に5mを泳ぐことができた!
ゾ「よぉーし!○○ちゃん上手だからクロール教えちゃうぞ!」
ここでなんか○○ちゃんに元気が出てきました。
「知ってる!でも、いつもみんなやってるけど、私はまだ泳げないからやっちゃダメって言われてるんだ」
元気になった理由はいつもやらせてもらえなかったことが
やらせてもらえる事になって嬉しかったからでした。
それからは怖い怖い!は殆どでなくなり
クロールの練習に意欲的に取り組む事が出来ました。
最終的に7m近くをその日だけで泳ぎ終了
お母さんからもお話を聞くと
授業では気合いだ!死ぬ気でやれー!
と言った旧日本式体育指導法
泳げる子や意欲的な子はついていけますが
水キライや恐怖を克服するには
逆に増進させてしまいます。
しかも幼稚園終われば関わりなし
水に恐怖を持ったまま卒業させてしまう。
私から言えばある意味、指導の暴力です。
子供だからこそ楽しさを教え
正しい指導法で出来る喜びを教えなくてはいけません。
気合いの指導は本人にやる気がある時
やると決めて心が弱くなっている時だけです。
大人じゃない子供だからこそ
恐怖の克服は段階を追って指導をしなくてはいけませんよね。