ブログ・ワンポイントレッスン
ボール投げ(球技)
ゾノ先生の特別支援学校外部専門員活動
スポーツひろば代表の西薗です。
現在
東京都の特別支援学校にて体育の外部専門員として月に2,3回勤務をしております。
今まで培った障がい児体育の指導を認めて頂き
体育の授業のアドバイザーとして活動をしております。
その活動をご紹介していきましょう。
見る子供たちは
小・中・高の生徒たちです。
比較的軽度のお子さんから
重度重複障がいという障害度合が重いお子さんまでいらっしゃいます。
そうなると軽度のお子さんと重度のお子さんでは同じ内容は出来ません。
ですが体育の授業は一緒に行うケース多いです。
今回はサーキットの授業の紹介をしていきます。
サーキットになると様々な動きを1つのコースで行うのですが
重度重複障がいのお子さんは
身体を動かす事が嫌い、気分じゃない、こだわりが強い等
中々体育に前向きには参加ができないお子さんが多いです。
なので
長いコース設定をせずに
1個の種目を何回も行う事で
「すぐ終わる感」を出して行いました。
行う際は私も入ってとにかく盛り上げます。
「すごい!」「よくできたね!」「素晴らしい!!」
少しずつ子どもたちにも笑顔が出てきて参加者も増えてきました。
「やらない!」というお子さんもいます。
しかし、強制的にやらせても意味は無いので
出来る子供たちをとにかく褒め続け、雰囲気をよくしていきます。
そのうち「やってみる?」と声を掛けると
返事こそないものの動き出してくれる子もいます。
重度重複障がいのお子さんは
何かが出来ることに越したことはないのですが、生活能力の向上の為にも
運動を積極的に取り入れたいのです。しかし
いかんせん「出来る」「出来ない」で判断しがちです。
まずは参加している、動いている事が楽しいと思わせるには
「完成」ではなく「参加」を褒め続けなくてはいけません。
2個行う事があって、1個が出来て2個目はやらなくても
「1個やる事が出来たね!良いよ!次出来たら2個目も挑戦してみてね!」
と1個出来た事を褒め続けます。
2個目もちゃんとやる!!と無理やりやらせていては動く事自体に
嫌なエピソードとして記憶されていくので
ますます動かなくなっていってしまいます。
私はこの外部専門員として
特に重度重複障がいのお子さんを大きなテーマとして活動させて頂いております。
難しいからこそやりがいがあり、そして出来る様になったときの喜びも
お互い大きいからです。
今後も外部専門員の活動を少しずつご紹介できればと思います。