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ブログ・ワンポイントレッスン

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持久走大会で走りきるために!

こんばんは


スポーツひろば ゾノ先生 です。


本日のレッスンにて



今日のお子さんは


走りに悩みを抱えている女の子でした。


私の本を見て、わざわざ群馬県よりお越しいただきました。



「長距離走や短距離走といった走り全般に苦手意識が強い」


そのことで今度行われる


持久走大会も憂鬱になっている。


お父さんと練習したところ


100m走ったところで歩いてしまうとの事



そのことを聞いて


この子はまだ走る事に対して


面白さを理解できていない。


ただつらいだけでしか無い!


と思っていると思いました。



そして、私と一緒に走ります。


一周300mくらいある公園を


「何周くらい走れるかな?」


と聞いたところ


「1周ぐらいしか走れない」


と言いました。


「全然良いよ!ただし歩かないようにだけは約束してくれるかな?」


「わかった・・・」


まだ表情は曇っています。



さぁスタート位置です。


そこで私は


「ただ走っててもつまらないから〇〇〇〇しながら走ろうか?」


「え!?うんわかった!」


と表情が明るくなりました。


その後その女の子は


約1kmくらいを歩くことなく


走りきる事が出来ました。



走り終わった後


「どうだった?」


「あと一周くらいならば行けそう!」


その顔は自信にあふれていました。


自分がこんなに走れるとは思ってもいなかった様子


それはご両親もいっしょでした。


「私たちと走ったりするときにはすぐに歩いちゃうのに・・・すごいです!」



さぁ私は何をしながら走ったのでしょうか?



持久走というのはただ走るだけです。


ハッキリ言って目標もなければ


ただ辛いだけ、疲れるだけ


痩せよう!体力をつけよう!持久走大会で良い成績を残そう!


そう思えれば頑張れるかもしれませんが


運動が苦手、走る事が苦手と思っていればそうはいかないですよね。



私もかつて中学生の時にバスケ部で体力が必要と言われていたので


近くの公園を毎日のように走っていました。


苦しみながら走りました。でもそれは目標があったからです。


でもこの走っているときに、知り合いの人とおしゃべりしながら走ったときは


全然疲れなかったことを覚えています。


そうです。


いやだいやだ!と思って走っていれば、すぐに疲れてしまうのです。


だから楽しいことをしながら走れば、走り続ける事ができます。



さて問題の答えです。


私はこの女の子に



「しりとりをしながら走ろう!」



と言っただけでした。


え?そうなの?って顔をしてましたが


大真面目にしりとりをしながら走るよ!


と言って走り出しました。


100mで歩いてしまうような子はここにはいませんでした。


どんどん走ります。


どんどんしりとりをします。


時には考え、時には言葉で笑い


1周走ってまだいける


「もう一周いける?」と聞けば大丈夫


2周目に入り


「あと1周いっちゃおう!」


「うん!」


結局3週走りきったのです。


終わった後に両親から


「すごいね!まだ走れるの?」


と聞かれ


「あと一周位いけそう!」


そう答えたのでした。



女の子の顔は笑顔でした。


そこには疲れてはいるけど


「私でもこんなに走れるんだ」


その気持ちでいっぱいになっていました。



子どもの運動指導では


気持ちによって出来ないことが殆どだと思います。


特に今回は遠方からわざわざお越し頂いたので


技術よりも運動に対する気持ちを変える事を重視しました。



最後にお父さんが


「お父さんと走るときはすぐ歩いちゃうのにすごいなぁ」


と言ったのですが


「だってお父さん喋らないんだもん!」


そうです。


ただ喋りながら走れば!


それだけで持久走の練習は解決しますよ!



その子の運動に対する気持ちを変えるだけ


それが運動に自信を持たせられる様になるコツなのです。










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